第18夜 トンネル

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一週間前のある日のこと、僕は友人の聡と豊であるトンネルへむかった。 時間は夕方、夏休みだったのでまだ明るかった。 「もうすぐ例のトンネルだなあ」 聡はニヤニヤした笑顔で、僕を見ながら 「武、お前やっぱりびびってんのか?」 僕の名前は武であった。 「いきなり何?」 「いやさあ、さっきから黙ってるからさあ、もしかしてびびってるんじゃ?」 僕は絶対にバカにしていると思いながら。 「びびってんなんかいないよ」 すると 突然 聡が横入りをしてきた。 「そんでさぁ。なんだっけ。これからいく。心霊スポットのトンネルには何がでんだよ」 シーン 「この本?ちょっと貸してみろよ」 僕は豊から本を取り上げた。本の内容はいや題名は 【本当はなかった怖い話】だった。 「なんだよ。これ、本当はなかったって、ようするに。これに載っている話は全部嘘ってことだろ?」 「だから~試してみるんだよ」 豊は笑っていた 「まあ~いいかあ。それでその話にはなんて書いてあったんだよ?」 僕は豊に聞いた。 本に書かれていた内容は 数年前、このトンネルで大型トラックとバスが衝突事故にあった。その時 バスに乗っていた客は助かったものの 「運悪く運転手だけが死んだ」 「…」 「この本には、トンネルの真ん中らへんで車を止めクラクションを4回ならすと」 「4回鳴らすと~小汚いバスが現れてそのバスには死んだ運転手が乗っていてー」 「それで?」 「…」
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