114人が本棚に入れています
本棚に追加
一週間前のある日のこと、僕は友人の聡と豊であるトンネルへむかった。
時間は夕方、夏休みだったのでまだ明るかった。
「もうすぐ例のトンネルだなあ」
聡はニヤニヤした笑顔で、僕を見ながら
「武、お前やっぱりびびってんのか?」
僕の名前は武であった。
「いきなり何?」
「いやさあ、さっきから黙ってるからさあ、もしかしてびびってるんじゃ?」
僕は絶対にバカにしていると思いながら。
「びびってんなんかいないよ」
すると 突然 聡が横入りをしてきた。
「そんでさぁ。なんだっけ。これからいく。心霊スポットのトンネルには何がでんだよ」
シーン
「この本?ちょっと貸してみろよ」
僕は豊から本を取り上げた。本の内容はいや題名は
【本当はなかった怖い話】だった。
「なんだよ。これ、本当はなかったって、ようするに。これに載っている話は全部嘘ってことだろ?」
「だから~試してみるんだよ」
豊は笑っていた
「まあ~いいかあ。それでその話にはなんて書いてあったんだよ?」
僕は豊に聞いた。
本に書かれていた内容は
数年前、このトンネルで大型トラックとバスが衝突事故にあった。その時 バスに乗っていた客は助かったものの
「運悪く運転手だけが死んだ」
「…」
「この本には、トンネルの真ん中らへんで車を止めクラクションを4回ならすと」
「4回鳴らすと~小汚いバスが現れてそのバスには死んだ運転手が乗っていてー」
「それで?」
「…」
最初のコメントを投稿しよう!