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私の名前は上田遥。これは私が高校1年の時に体験したお話です。
当時、私は友人の唯と一緒に水泳部に所属していました。
そして夏休みに学校で夏合宿がありました。そして練習は昼間にありました
「だいぶタイムがちちんだじゃん。遥」
唯は私の肩を抱き笑顔で言った
「ありがとう」
私がふとプールサイドの端の方に視線をむけると同じ水泳部員であろう女の子がうずくまっていた
「あの子、気分でも悪いのかなあ」
私は唯に聞きました。しかし
「あの子って?」
「え?ほら、あそこでうずくまっている女の子よ」
唯は首をかしげながら
「そんな子いないよ」
え!見えていない?私は少し怖さを覚えました。確かに私にはその女の子の姿が見えていたのですから。
練習中ずっと。そして終了後、着替え中のこと。
「ねえ、さっきのあれ。遥の冗談なんでしょ?」
唯は私に聞いてきた。
「冗談じゃなくて本当に見えたの」
私は思わず叫んでしまいました。唯は少し驚いているようだった。
「でも見えたのは遥だけでしょ?」
「そうだけど」
すると
「私も見たよ」
1個上の先輩の岡島先輩が私達の所に来た。
「見たって…」
「さっき、遥ちゃんが言っていた女の子」
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