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『お前も死ね』
「え!!」
突然そばで声が、この声は
『お前も死ね』
「何、この声は!?」
「…浅野さんだわ」
「え?」
浅野さん。するとプールサイドの奥の方に浅野さんの幽霊が。
『死ね』
そう言いながら浅野さんは柏木先輩に顔を近づけました。そして消えてしまいました。
「いやあ!」
「浅野さん。全身ずぶぬれだった」
「…」
「浅野さんってどんな死に方をしたんですか?」
「…」
「溺れ死んだのよ」
前の方から岡島先輩が腕組みしながら来ました。
「え?」
「虐めていたのは柏木先輩だけじゃないの。私も虐めていた張本人なの」
私はかなり驚きました。
「あの優しい岡島先輩がなぜ」
「ごめんなさい」
岡島先輩は泣き出しました。
「…先輩二人とも。今日は一人で行動しないほうがいいかもしれません。何かあったら大変ですから」
先輩はうなずきました。すると唯が私達の所へ駆け寄ってきました。
「どうしたの?唯!」
「顧問が今から夕食だって、食堂に集合しろだって」
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