第19夜 夏合宿

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「荷物がここにあるということは。柏木先輩は校内にいる可能性があります」 「そうね。唯ちゃんはどうする?」 「なんとなく。起こしたら悪いから。私達だけど捜しましょう」 そして私達は体育館から出ました。校舎にて 「物音一つないわね」 「私達の話し声と足音しか」 「でも、柏木先輩はどこに?」 私は少し考え 「プールの方、見に行ってみませんか?」 「そうね。行ってみましょう」 私達はプールの方へむかいました。出入口の方からプールを見ると。中は真っ暗で辺りを見渡しましたが人の姿はありませんでした。そう確信した私達は移動をしようとしたその時、バシャバシャと水の音が 「何!?」 と私達が呟きながらプールを見ると水着姿の女の子がクロールで泳いでいました。確かに誰もいないはずだったのですが。 「クロールってもしかして、浅野さん」 『そうよ』 この声はやはり浅野さんでした。 浅野さんはプールサイドにあがりました。岡島先輩は私の腕に抱き着いていました。 『岡島さん、久しぶり』 浅野さんは笑顔で岡島先輩を見ていました。 『…もしかして、私の事。忘れた?』 今度は無表情で 「忘れてなんかいないわ」 『クスクス。安心したわ』
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