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紺野は僕に気がついたようで振り返った
「町田君」
「よかったら途中まで一緒に帰らない?」
紺野は一瞬黙ったが
「いいわよ。」
そしてまた歩き出した。しばらく歩いていて 紺野は黙ったままだった。
「あのお。」
僕が話し掛けようとすると。突然 紺野は立ち止まった。
「どうしたの?」
「…。」
突然 紺野は森の中に入って行った。
「あ!紺野さん!」
僕は紺野の後を追った。紺野は黙ったまま~森の中を歩き進んでいた。
「どこまで行くの?」
なんだか気になってしかたがなかった。
「この先に何かあるの?」
何度話しかけても紺野は黙ったままだった。
「ねえ?紺野さん!」
紺野の腕を掴もうとしたら。突然、紺野は立ち止まった。
「え?」
「あれ」
紺野は何かを指差した。
指差した方を見ると古びた廃墟病院が目の前に立ちはだかっていた。
「なっ。」
「…」
紺野は廃墟病院に入ろうとしていた。
「入るの?」
「…」
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