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紺野は黙ったままだった。
「なんか出そうだし。帰ろうよ」
「そうね」
紺野は笑顔で呟き元来た道を戻りはじめた。
「あそこさあ。出るんだよ」
歩いている途中
「出るって?もしかして幽霊?」
前を歩いていた紺野は振り返った
「ああ。けど、噂だけどね。ほら~よくさあ。テレビのホラー番組で廃墟病院とかに幽霊が出たり幽霊スポットになったりとかするみたいだし。もしかしてってことで」
「あなた、今暇?」
「まあ、暇だけど?」
突然 紺野は僕の腕を掴んだ
「紺野さん?」
「なら、本当に出るか試してみない?」
紺野は少し不気味に笑っていた
「まっマジ!?」
「ええ、試してみようよ?」
そして紺野が廃墟病院に入ろうとすると
「…」
森の中から、若い男性が出てきた。
「そこには入らない方がいい。」
「え?やっやっぱり出るんですか?」
「ああ」
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