第21夜 見てはいけない

2/5
前へ
/109ページ
次へ
僕の名前は、東秀司。この話は、僕が小学3年生の時に体験した出来事です。 当時、学校では秘密基地がはやっており、ある日の放課後、数人の友達と一緒に近所にある山に行くことにした。 その山は、人気が少なくちょうどいい場所だと思ったからである。 メンバーは、淳、幸雄。仲良し3人組である。いつも一緒に行動している。はじめに淳が提案をした。なので淳が一番のり気であった。 「どんな秘密基地にしようか」 さすがにそこまで考えてなかった。秘密基地を作るのははじめてだったからだ。 「穴とか‥ないかな」 「穴か、そんなもんあるかな」 すると、突然。雨が降り出した。 「げえ!雨だよ!傘持ってきてないよ?」 まいったなぁ。どうしよう。そんな時。 「やばい!雷も鳴ってるよ!ついてないな」 せっかくテンションあがっていたのに。とにかく雨宿りしないと。 「あれ?あそこになんかあるよ?」 「大きな穴がある。よし!ここで雨宿りしようよ!」 幸雄たちは穴の方へ凄い速さで走っていった。 「ちょっと待ってよ」 とにかく、雨がやむまでこの穴で雨宿りをすることにした。 「なんか怖いな」 「秀司は本当に怖がりだな」 そんなことないけど。 「ねえ?クマとか出たりしたらどうしようか」 2人は笑いながら 「クマなんてでないよ。いくらなんでも」 どうかな。不安でいっぱいだった。だんだん体が冷えてきたし。 「なぁ。いい事思いついたんだけどぉ、ここを秘密基地にしないか?」
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加