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「こんなとこ、犯人に見つかったら?僕ら口封じで殺されちゃうかも」
どんどん悪い方向に考えてしまう。
「だったら早く逃げようぜ」
そう言いながら僕らは急いで出口へむかった。
「‥!!!」
急に幸雄たちが立ち止まった。
「どうしたの?もう?‥!!」
僕らの目の前にはうすよごれどしゃぶりの革ジャンを着ている長身の女性が立っていた。
「もしかして、もしかしてだけど」
この人が犯人?凄く怪しいし。
「あんた達、こんなところで何してるの?」
「いやぁ!おばさん聞いてよ!今あの奥で、女‥」
僕は急いで幸雄の口が塞いだ。
「バカ!おしゃべり!いや、僕ら何も見てないですよ」
「そう、見ちゃったのね」
やばい、やばいよこの状況。うやっぱりこの人が犯人だったんだ。
「だったら、あんた達も地面に埋まってみる?」
そう言いながら、血だらけのナイフを取り出した。
「何する気?」
「口封じに決まってるじゃない。あんた達には悪いけど死んでもらうわ。誰もここから逃がさない。」
女性の目は正気を失いかけていた。
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