出会い

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「なぁ…迅。」 「…ん?」 休み時間になり、迅に話しかけてみた。 「お前はどう思う?転校生と事件の関連性…。」 「…特になにも。…」 「そっか、…んじゃ俺の考えすぎなのかな?何かひっかかるような気が…。」 「何で?…」 「勘だけど?」 「…あてにならないな。」 なかなか冷たいな、なんて考えながら迅を見つめる。 前髪で隠れた目、制服の下に着てるパーカー、手元にパックジュース。 これらがこいつの特徴みたいなもんだ。 すると、美佳の声が聞こえてきた。 「はじめまして。私は篠田美佳、よろしく。」 廊下側からだ。見てみると北嶋さんに向かい手を差し出した美佳の姿があった。 握手を求めてるらしいが…。 「…よろしく。」 北嶋さんは普通に手をとり握手した。 「無視するイメージあったわ。」 「失礼だ…修也。」 美佳はなにやら北嶋さんに質問をしはじめていた。 「ねぇ、どこから転校してきたの?」 「…東京。」 「へぇ、北嶋さんって都会人なんだ!」 何やら他愛のない話をしてるらしく、北嶋さんはわからないが美佳は楽しそうにしている。 「はは、都会人とか…田舎もん丸出しだな、美佳。」 「…俺らは田舎もんだからなー…。」 「まぁ、違いない。…さて、用意でもするか。」 その時、授業の予鈴が鳴り響いた。
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