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「なるほどな…。」
「まぁ、仕方ないですよね。」
彼らは自分のデスクに向かいながら何か書類を見ている。
「死因が不明…か。」
「刃物で切断されたにせよ、人間の力では到底無理なことが多すぎますからね…。」
彼は冷めたコーヒーに口をつけ、話しはじめた。
「…この事件がこの町でも起きた…。かなり大規模なものになってきたな。」
書類をデスクに放り投げ、彼はコートを羽織り席を立った。
「もう昼飯時ですね…篠田さん、今日どこに食いに行きます?」
「行くぞ、大沢!」
「え?どこにですか?篠田さん!」
「鑑識のとこにだよ!」
この事件が起きた時から、抱いている違和感。
不可能犯罪…。
まさにその言葉がふさわしいこの連続殺人が起きたことが、この先の何かを意味するものではないのか?
彼はそう感じていたのだ。
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