第1話 -始まり-

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「あっ、きたきた!」 理華(りか)は、イズミが改札から出てきたのを見つけた。 彼女たちは岡村高等学校2年生。毎朝、駅前のコンビニで待ち合わせている。 イズミ「おはよ!間に合ったわぁ!」 光「…3分過ぎてるよ。」 光(ひかる)が、雑誌を立ち読みしながらぶっきらぼうに言った。 (((♪))) イズミの携帯が鳴る。 イズミ「麻子(あさこ)?!いまどこ?あ、そう。分かった。ダッシュ!!麻子、今日も遅刻だってさ。」 これが彼女たちの1日の始まりのパターンだ。 ―――――――― 昼休み、ご飯を食べ終わった4人はいつもトランプをする。 理華「そういえば放課後、隣のクラスの田村くんに呼ばれてるんだった…」 理華がカードを見ながら言った。 麻子「それって、告白されるんじゃない??ちょっと、今年で何人目よ!」 イズミ「田村って、背が高くて結構カッコイイ子だよ。いいんじゃん?!」 麻子「返事、どうするの?」 理華「うーん、まだわかんないよ。」
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