平凡な毎日くだらない世界

4/6
前へ
/11ページ
次へ
「行って来ます」 ブレザーの制服の上に ダウンを来てマフラーと手袋をし家をでる。 誰に貰ったか覚えてないが、マフラーと手袋はこの季節に欠かせない。 通学カバンには、教科書は2冊ほどしかはいっていない。現代文の授業の教科書だと思う。あと1冊は確か資料だろう。 残りの教科書は学校のロッカーに置いてある。 それから、暇つぶしの漫画と小説。読書は割と好きだったりする。 あと、ペンケースとタオルに携帯の充電器、財布ってとこだろうか。 一応、女子っぽいとか言われるけど絆創膏とか必要な時に必要なものを詰め込んだ黒いポーチが入っている。 制服のポケットにも色々なものが入っているが、それはまた今度。 家から5分もしないコンビニに着き、適当に昼飯を手にとる。チョコやグミを買って行こうかと思ってみたが店員が勧めてきた肉まんを買った。 肉まんを食べながら、ウォークマンの電源を入れ周りの音を切った。 さらに5分ほど歩くと、駅がありサラリーマンや学生が多く乗っている電車に乗り10分。 ふた駅目で降りてウォークマンの電源を切る。 肉まんのゴミを捨てて、駅から見えている学校へ重たい足を進めていく。 「悠、はよ。」 「蓮夜、眠そうだな。」 小学校から一緒のそいつは、なぜか手ぶらだ。 「悠くん、おはよぉ。蓮夜くんっ、ちゃんとカバン持ってきなよぉ。」 はぁ、朝からこんな甘ったるい声聞きたくない。下心丸出しで全く可愛いと思えないのは蓮夜も一緒みたいで、軽くシカト。 それは可哀想だから、代わりに声かけてやろうと思ったら反対側からカバンを引っ張られた。 「悠、蓮夜おはよう。朝から大変ね。」 「おぅ美咲、はよ。」 美咲は、俺と蓮夜の友達でいつも3人で行動している。 美人なのに甘ったるいとこがなく、一緒にいて楽だ。 学校に着き女の子に話かけられるのから逃げながら教室へ行く。 逃げるのが日課みたいになっている。全くだ。 やっぱり学校なんて嫌いだ。 何て思いながら適当に1日を過ごしていく。 きっと今日も昨日も明日も変わりなく同じ様な1日になるだろう。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加