平凡な毎日くだらない世界

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俺の机は一番後ろの真ん中、教室全体が見渡せる。 先生からは一番見えない特等席だ。 「やっぱいつも通り、つまんね。」 授業中は嫌いだ。 勉強が嫌いなわけではないが、周りを見てると自分がとても虚しくなる。 置き去りにされた気分になる。嫌、実際置き去りにされているのかもしれない。 どうしても、みんなが必死に勉強する意味が理解出来ない。 嫌だと言いながら必死になって、笑えないよ本当。 あぁ本当にアホらしい。なんで泣きそうに、 「蓮夜、俺帰るは。じゃーな。」 1限目が終わり蓮夜に声をかけ教室を出る。 「あれ、悠帰んの?」 「おぅ、美咲じゃーな。」 美咲にも声かけて、学校を出た。 もちろん、担任にも具合悪いと声をかけて。 寝不足のせいか疑われることなく抜け出せた。 ウォークマンのスイッチを入れ音量を上げる。 外の音なんて聞きたくない。
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