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ピンポーン
数ヶ月前にはなるはずもなかった我が家のインターホンが鳴り響く。
鳴らした人など疾うに知っていた。
怠い体を引き摺りながら玄関に向かい、扉を開けるとそいつはまぶしいくらいの笑顔で立っていた。
「大丈夫か?三成。風邪を引いたって元親から聞いたぞ」
「……………家康、何故来た?」
こんなに辛い思いをしてるというのに、嫌な奴が訪ねてくるとは…最悪だ。
「ん?見舞いだ!!ほら元親からノート」
渡されたノートを受けとる。長曾我部は本当にお節介な奴だ。
「……礼はいってやる」
礼儀はきちんと。半兵衛様の口癖だから。
「おう、じゃぁお邪魔しまーす」
「……………………はっ!?ちょっまっ貴様ッ誰の許可を得て私の家に入っているんだ!?」
「ワシは見舞いに来たんだぞ!看病もしていく!!明日明後日休みだからな!!」
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