６月の雨

１７歳の恋

「えらい大人っぽくなったな」

「そう？ナオキくんもイケメンになって(笑)」

「お世辞でも嬉しいわ！」

「彼女さんとはうまくいってるの？？」

「え？」

いきなりの質問に俺は一瞬止まってしまった。

「彼女なんかいないよ！」

「嘘だー。結構市内で見かけてたよ！背がちっこくてかわいい子連れてたじゃん。結構有名だったよ(笑)」

「そうか？」

「なんか、常にイチャイチャしてるイメージ(笑)」

「マジか…まぁでも別れてん」

「そうなんだ。どうして？」

「うーん。まぁ色々あんのよ！恋人同士には(笑)」

俺は笑ってごまかした。ホントは全然笑えないんだけど。

こんな会話をしながらバスは進んで行った。