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おいおい、本当に言っているのかそれは?
「じゃあ…結城さんいつから始めたの?」
「一年前ぐらいから。」
「どのくらい階に行ってるの?」
「それは…言えないわ。」
何故だ?
言えない理由などあるのだろうか。
「理由でもあるの?」
「いえ…私が言いたくないだけ。あと、あなたは今日からスタートでしょう?」
「よくわかるね…やっぱり経験者は違うってことかな。」
正直言って結城さんは洞察力が尋常じゃない。
しかし、俺に話しかけてきたメリットとは何だ?
「まぁ、そんなに警戒しないで。」
まさか心を読まれた!?
「別に警戒はしてないよ。」
「実はあなたとタッグを組みたいの。」
「タッグ?」
何だそれは。
まったく知らない情報だな。
「一億の塔の攻略でタッグと言うやり方やって良いと決められているの。それでタッグと言うのはそのまんまの意味よ。」
「つまり…一緒に攻略しようってこと?」
「そうよ。」
え…マジ?
何故僕なんだ。
まだ始めたばかりの僕と組むメリットって?
「何かメリットがあるの?」
「メリットはタッグを組んだ相手と交代で攻略または同時でできること。」
「他には?」
「攻略した階数は共通。例えば、私が既に100階まで攻略済みとする。」
「うん。」
「次にあなたは10階まで攻略しているとする。タッグにすると合計階数110階になるのよ。」
僕は驚いた。
この一億の塔にはこんな攻略法が会ったなんて知らなかった。
だが、デメリットはまだ訊いていない。
「なるほど。デメリットは?」
「どちらかがドロップアウトするとその時点で失格となる。例えば、私が現実世界で事故死したらその時点でゲーム終了ってことね。」
「まだあったりは?」
「もう一個はあるわ。それは…タッグを組んだら解消はできない。」
…つまりそれは誰かと組めば他の人とは組めなくなるのか。
「大体わかったけど、願いはどうなるの?」
「どちらの願いも叶えられる話になっているわ。」
じゃあ…本当に謎が深まったことがある。
それは…
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