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「香奈、クリスマスの日は無事帰れた?」
「あぁ、ごめん。メールくれてたよね、バイトで忙しくってさ。」
笑顔をこぼしながら俺にそう言う。
未だにわかる君の心。
見え隠れするその心は何...?
「香奈が都合の良い時間に見てくれればなって思ってメールにしたんだから、そんなの気にしなくていいよ」
香奈の陰の部分に怯え、焦る。
それから香奈は自分の好きな歌を口ずさんだり、友達が近寄ってきたら友達と話したり、まるで俺は意識にないみたいだ。
授業が終わり、大学を出るともう夕方。
駅からは会社帰りの人たちが溢れかえる。
駅の近くはものすごい人ごみだ。
「香奈、この後時間ある?」
「ん~あるよ、なんで?」
「ご飯食べに行かない?」
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