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深夜の香奈の部屋の中。
部屋の中で人の暖かさ感じる。
香奈は誰にも知られないように肺ガンの手術をしていた。
もう大丈夫らしい。
よかった....
「心配性だね、俊は。」
明るい笑顔で頭を撫でる。
「香奈が俺に何も言わないからだ。香奈を失うかと思って怖かったんだ。失いたくなくて、怖くて...」
喉がヒリヒリして締め付けられる
俊は後ろから香奈を抱きしめる。
「ありがとう...ごめんね。」
香奈は俊の腕を強く握る。
腕に香奈の涙が伝わっていく。
声にならない声が聞こえた。
もう離したくない、離れたくない。
この手を離したらどこかに行きそうで怖くなった。
ずっと待ち続けていた言葉。
「好きだよ」
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