タイムリミット

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大学の図書館で、教授から出された課題を終わらすために俺は香奈と机を並べていた。 黙々と課題に取り組む香奈。 俺はあれから香奈を常に意識せずにはいられなかった。 イチャイチャしたいという欲が沸いてくるが、香奈の邪魔をしたくない気持ちと教授の課題が俺の弱い理性に力添えしてくれている。 経済学の本や簿記の教科書をめくったり、憲法など法律の本を読みあさったり。 勉強をするためにきた人たちで図書館はいっぱいになる。 本をめくる音やカリカリと何か書いてる音だけの静かな世界。 そんな中でも、香奈と繋がっていたくて紙に『好きだ』と書いて渡す。 香奈はそれを見ると、目を細めて視線を俺に移す。 頬をつつくと赤くなって笑顔をこぼす香奈。 愛おしくてたまらなかった。
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