タイムリミット

11/11
前へ
/22ページ
次へ
カフェテリアを出た。 まだ他の家には明かりが灯っていて、街の賑わいは消えていない時。 二人手を繋いで歩いていると、時計塔が何かの時間を知らせた。 なんでもない時間だったその時は、今では憂鬱な時間に変わってる... その時はわからなかった。 もっと早く気づいていれば、2人の未来は変わっていたのかな...? それとも変わらない未来だった...? そんな後悔は何度となくしてきた。 香奈の微妙な変化に気づけずにいたんだ。 ずっと握りあっていた手。 香奈の優しい温もりをずっと感じていた。 この温もりを離さない そう誓っていた。 浮気や些細な喧嘩でこの出会いを終わらしてしまうのは馬鹿だ... でも、そんな話しじゃなかったんだ...
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加