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俊は田舎の実家から出て、一人で都会に来ていた。
誰も待ってないアパートの一室のドアを開ける。
真っ暗な廊下。
あるのは空虚感のみ。
高校生のころは、親に対してうるさいだのほっとけだの、色々なことを言ってきた。
よく、人の温もりは失ってから気付くとは言うが、まさにそのとおりだ。
こんなときに家族の暖かさがわかる。
電気をつけてがらんとした部屋を照らす。
明るくて暗い、パッとしない自分の部屋。
憂鬱が俺の体にのしかかったまま離れない。
何もしたくない....。
今日は色々なところを回って疲れたせいか、そのままベッドに倒れ込み深い眠りに入る。
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