初恋

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朝になり、眩しい光が俊の顔を照らす。 まどろみの中から上体を起こす やはり誰もいない一室。 そこには変わらず家族の温もりなんかない。 初恋が叶って最高な今なのに、何故か風が心を吹き抜けていくを感じる。 香奈は無事に帰れただろうか.. 携帯を手に取り、メールを送る。 香奈の都合の良い時間に見れるように。 もうすぐ大学のテストが迫る俊。 勉強をしないといけない。 英語で論文も書かなきゃ... 引きずる憂鬱。 ただ沸き起こる感情は、香奈に会いたい、それだけだった。 二人の未来が続いて欲しい、そう思い切って机に向かう。 鞄から大学の教科書を雑に引き出す。 シャーペンをカチカチとノックして芯を出し、教科書を読み込む。
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