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我出ずる時、日は陰り暗雲が立ちこめ、風が吹き荒れるであろう
彼の子出ずる時、日は燦々と輝き、入道雲ができ、そよ風が吹くであろう
我らは双子。
なぜこのように違うのであろうか…。
我は、神に嫌われたのだろうか…。
彼の子は、きっと神に好かれたのであろう…。そして、きっと何処で幸せに暮らしているだろう…。
我は…、今から神に背いた罪で処される。我が、神に背く理由がないのに…。神に嫌われたのに、背く訳が無かろうに…。
我は…、我はきっと、要らぬ人間だったのだ…。
我がいなくなればきっと…、世は平和になる…。
最後に、我は赦されるならば、彼の子を永遠に見守り続けたもう。
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