1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
ようやくベッドから起き上がると大きく背伸びをした。
そして一言。
「寒っ!!」
温度計を見ると『9℃』の文字が。
慌てて椅子の背も垂れたれにかけてあったジャンパーを羽織ると、一晩で冷え切った掌を摩りながら1階へと降りていく。
階段の途中で窓があり、そこからは家の前の閑散とした通りが見渡せる。そこから見えた光景に拓也は足を止めた。
いつもなら車が行きかい、騒音を住宅街に撒き散らしているのだが、数分その場でボーっと通りを見ていたが1台も通らない。
人も車同様、皆無だった。
最初のコメントを投稿しよう!