第一話

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「今日は何かあるのかぁ?」 このままボーっとしていたかったが俺の腹が悲鳴を上げ始めた為、1階に降りて 遅すぎる朝食を摂ることにした。 いつも母は忙しい中でも朝食を作り置きしていてくれている。 今日もラップで覆われたおにぎりが3つ、テーブルの上に置かれていた。 時計の秒針が無造作に回っている音が部屋に響いている。 あまりの静かさに少し孤独感を感じた俺は、何か音を求めてテレビの電源スイッチを押した。灰色の画面に横線が動き、雑音が響く。 いつもなら映るチャンネルも映らない。 テレビ局も年末だから休みか!? そんなはずはない。テレビ局にとっては、年末こそ視聴率が稼げるチャンスだ。
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