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「ふうん」
彼女は意外そうにオレを見てから着席して、また粘土をいじり始めた。
オレはというと、そんな彼女の隣を独占していい気分だった。
結局メシア様はメイのようなその物体を何度も作りなおし、夕方頃には完璧とはいかないが何とか見れるようにはなった。
聞けば、メイの誕生日にやるのだとか。
――あいつに誕生日なんてあったか?
作られたからには誕生と言えるが、それがいつだったかなんて誰も知らない筈だ。
何かがおかしい、そう思った。
「誕生日なんていつ、誰に教えてもらったんだ?」
「書室にメイの設計図と誕生予定日が書いてあった。明日なの」
「そっか。でも、予定日なんだろ?実際はもっと手こずったかも――」
「じゃあ、もう、いつでもいいよ」
「おいおい」
それじゃあ意味がないだろう、と思ったが自分には如何してやることもできないので黙っておいた。
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