異世界へ

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防衛省は機甲歩兵をなんとか実現的にするためにある計画を始動させること極秘に決定した。 その計画はエイブラムス計画。 アメリカ軍の世界最大の重さを誇る戦車、エイブラムス戦車の名前から取ったものである。 内容は親や肉親をなくした子供たちを徴兵し、肉体強化薬「ネメア」を投与し、人工的に強化する計画である。 ネメアとはギリシャ神話に登場するネメアの獅子から取ったものである。 ネメアを投与された者は超人的な身体能力を得ることができ、10kg以上ある強化装甲をなにも問題なく、普通の自衛官の装備同様に動くことが出来る。 しかも、普通の自衛官では持てないような重火器を持ち、一つの街を一個小隊だけで制圧することが出来る。 子供を採用することは憲法上、できないため、極秘に進められた。 入るか入らないかは、その子供次第である。しかし、案外たくさんの子供たちが志願した。子供を預かっている孤児院、またそのほかの機関などには国家機密として黙っておくように言った。計画のことをばらしてしまえば重罪である。 エイブラムス計画で集まった子供たちは200人以上が集まった。 その全ての子供たちに「ネメア」を投与した。効果は抜群で対した欠陥もなく、子供たちは一日でオリンピック選手並みの力を手に入れることができたのだ。 この時に集まった子供たちの平均年齢は18歳で成長期であったため、かえって効果は抜群だった。 ロシア軍との開戦までの2ヶ月の間、新人の機甲歩兵は正式な訓練を受けることになった。 「ネメア」を投与された隊員は成長が早く、わずか1ヶ月で実戦投入が出来るほどにまで成長した。 結果として第二次機甲歩兵配備計画は完了した。 この機甲歩兵こそ、日本が第二次日露戦争に勝利するきっかけとなる。
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