異世界へ

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古賀はある意味、策士である。三国志で言う諸葛亮だ。 古賀は自衛官時代、レンジャー部隊の指揮官で北朝鮮による対馬占拠事件の時に指揮を取っていた。 見事でたくみな作戦で北朝鮮軍を殲滅、逮捕作戦を成功に導き、最終的に大佐にまで上り詰めた。 そのような古賀のことを最もよく知っているのは光本だ。彼女は元航空自衛軍だが、よく付き合ったことがあった。 噂以上によく知っているが、ここまで考えることはさすがの光本も思っていなかった。 「古賀先輩。どういうことなのでしょうか。それをわかりやすく教えてくれませんか?」 光本は昔よく、古賀のことを先輩付けで読んでいた。なぜそう呼んだのかはわからないが、自然に出たものだ。 「そうだな。ここにその計画を記したメモリーチップがある。それをプロジェクターで再生しよう」 古賀がそう言うと、サングラスをしたボディガードが古賀に近づいてきた。 「自分でやる。下がってろ」 古賀はボディガードを引きとめ、自分でプロジェクターを操作し始めた。そして、持っているメモリーチップをプロジェクターの中に入れた。 その次はパソコンでプロジェクターを操作する。 すると、大臣たちの目の前に立体ディスプレイが表示された。
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