木の上の…

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「…。総司。何してる」 突然下から声がして、僕は危うく手に 持っていた物を落としそうになった。 「驚かさないで下さいよ。柿、落っことす 処でしたよ。」 もうっっ。と僕が云うと、土方さんは バツの悪そうな顔をして、 「それは、悪かったな。おい。メシだぞ。 早く来い」 そう云うと、くるりと向きを変え 帰ろうとした。 「あ。待って下さいよ。土方さん。 柿、取りすぎちゃって降りられないんです。 すみませんっ。柿、受け取ってくれませんか?」 「お前なぁ。」 ちょっと呆れ気味でこちらを見たけれど 仕方ないなと云う顔で手を差し伸べてくれる。
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