木の上の…

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「ありがとうございました。これ、土方さん にも差し上げますね」 「あぁ。ほら、半分持ってやるよ」 そう云って、僕の持っている柿を半分持って くれる。 「ね。土方さん。どうしてあそこに居るって わかったんですか?」 「自称お前のお嫁さんのゆきちゃんが教えて くれたよ。」 笑いながら、土方さんは云う。 自称お嫁さん…ゆきちゃん、可愛いなぁ。 ゆきちゃんの顔を思い出してつい顔が ほころぶ。 「何にやにやしてんだ。総司」 「何でもありませんよ~っだ。土方さんも 早く可愛いお嫁さんもらわないとね~」 「っ。うるさい。俺にはそう云った類いの ものが、似合うと思うか?」 ちょっぴりムキになる姿がちょっと 可愛いと思ってしまったけれど黙って 想像してみる。
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