1球目 ~次へ向けて~

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彼の名前は 桐谷 大地(きりたに だいち)。 この物語の主人公であり、野球部に所属している高校1年生だ。 肩幅が広く、身長が大きい、その容姿から運動経験者であることが伺える。 そんな彼の過去は栄光たるものであった。 中学時代ーーー。 大地のチームは全国制覇を成し遂げた。 彼のチームのレギュラーは「Shining Nine ~輝きある9人~」と呼ばれ、 大地はそのチームの捕手として、ダイアモンドの最後の砦であるホームを守った。 打っては珍しい両打ち、足も遅くない。 しかし、彼の特筆すべきは、類い稀なるリード。 そのリードは打者の心を読むかのように相手を惑わし、時にはかわし、攻める時にはとことん攻める。 その静かな闘志を燃やすその姿に人は敬意を表し、大地を 「悟将」 と呼んだ・・・。
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