プロローグ

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「お父様! お母様! 大変です!!」 「どうしたんだい? ミフィリア」 豪華な装飾が施された寝室に一人の少女の声が響き渡る。 時刻は深夜、どこか眠そうな声で返事を返すのは一国の主だ。 「私、私……」 「まさか、視えたのかい?」 男性の声に真剣さが戻り、自分の娘をじっと見つめる。 「はい、恐ろしいことが……」 「話してごらんミフィリア」 彼女は偶発的にだが予知夢で未来を視る事が出来るのだ。 その事実は折り紙つきで自分も何度か命を救われた程だ。
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