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眩いばかりの日の光が水面に反射し、透き通った透明を白に濁らせる。
一瞬その眩しさに驚きながらも、水面に映った自分の姿を見た。
その姿はユラユラと揺れながらも、寸分の違いも無く自身の姿を鏡の如く映し出していた。
水面に映るは、微塵の濁りも無い白い髪の少年。
「・・・チッ」
少しあどけなさも残るその少年は自身の姿を確認すると顔を歪ませ、舌打ちした。
刹那、少年の姿に亀裂が生じ、粉々に砕けて散った。
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