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日の位置が真上になる頃、少女は鳥居の方から砂利を踏む音が近づいてくるのを感じ、参拝客か?と賽銭箱の方を覗き込んだ。
巫女「ああ・・・アンタね。」
??「おっす!邪魔するぜー。」
そこに立っていたのは、白と黒のモノクロのエプロンドレスを着ている、巫女と同い年ぐらいの少女。
少女は神社にくるなり、賽銭箱には目にもくれず、巫女の隣に荒っぽく座りこんだ。
巫女「歩いてくるなんて珍しいわね。飛んだほうが早いのに。」
煎餅をボリボリと咀嚼しながら巫女は言う。
??「いやぁー。最近運動不足でなー。たまには体動かそうと走って来たんだが、これが以外とつらくてな・・・。途中で妖怪も出るし・・・。」
巫女は適当に「ふーん。」と相槌を打ちながら、空になった湯のみにお茶を注ぐ。
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