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何のため?誰のために
生きてきたんだろう
「母さんに会いたいなぁ」
とふと思った
屋上だし空に飛んでいけたら
なんて幼いとき夢だった
…その時
『お母さんのとこに連れていってあげましょうか?』
と後ろから怪しい笑み
フードと逆光で顔は見えないけど男が立っていた…
いや…浮いていた
「誰!?」
と叫んでも彼は黙って笑ってる
『君とは面識があるよ?』
えっ…ストーカー?
つか、人間って飛べるの?
疑問が多すぎて爆発しそう
「あ、あなたの事なんて
知らないわ!!男で知り合いは いない…父さんしか知らない」と言って逃げようとしたけど
体が動かない
「どうして?」
無理に動こうとしたけど
まるで金縛りみたいで
座り込んでしまった
『フフフ…それがお前の答えかな
見たことも会ったこともないと 言うんだな…残念ながら
間違ってる
私は俗に言う父親だ。希美のな』と言った後、私を見下げる様に
フードを取り優しい顔をして
こちらを見た
「…っ!…父さん」
目の前には
父親がいる…なんで?
てか、逃走中ってこと?
『私の正体を知った子には
消えてもらおうか…死ね!!』
と言って振り上げた手には
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