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私の心臓があった
「えっ…?」
胸に穴はなく、ただただ
ドクンドクンと動いてた。
安心するのもつかの間
なんだかとても苦しいような
感じがした。
父さんが心臓をぎゅっと
握り締めていた。
『苦しいか?…希美、
母さんの所に行けるんだぞ?
嬉しいように笑うんだ。』
と不気味な笑みでこちらを
向くと同時に、もう一人女性が
立っていた。
「だ…れ…」と希美。
『マ・イ・ア。貴女の父さんは
私のものなの。ご存知?』
と言って希美の足に手を掛けようとした…その時!!
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