ピクニックin北国

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装甲を畳み左へ避けるのと同時に、俺が壁になる直前から溜めに入った 「喰らえ――」 エステルのバスターが振り下ろされる。 「必殺剣ッ!!!」 ▽ 赤、白、黄色……童謡のような配色が跳び、駆け抜け、斬りかかり、撃ち穿つ。 息の合った連携から反撃に転じることが出来ない戦車は分厚い装甲を削っていくだけ……三人は反撃の隙を許さない。 近くで動く者を弾き飛ばそうと黒煙を発生させる時には既に間合いから引いた位置で銃による集中砲火。 煩わしい遠距離攻撃に対しホーミングミサイルでやり返そうとすれば即座に装甲が展開され、装甲の影からレーザーが身体を貫通していく。 それがどのくらい続いたのだろうか。 結合崩壊を起こした箇所に的確に叩き込まれ続ける斬撃や弾丸によろめき、そして一際大きな咆哮をあげ戦車は横倒しになり、動かなくなった。 「……ま、こんなもんか」 コアを捕喰し忘れることもなく、ミッション完了。今日も無事、いつも通りだ。 「はぁい、お疲れー」 「ふぅ……さぁて、後は帰るだけじゃのう」 神機を肩に担ぎ歩き出す二人に一言かける。 「俺……少し遅れる。先に戻っててくれ」 そう言ってスタート地点の反対方向、このエリアから少し外れた“あの場所”に向かって歩く。
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