日常会話01―A

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ティオ「で、儂らに話が回ってこないのは何故じゃ?」 エステル「そりゃ優秀すぎて畏れ多い」 ソウヤ「んなワケねぇだろ。寝言は寝て言え」 エステル「でもそれ以外の理由が…」 ソウヤ「あるだろ。それこそ、わんさかとな!」 ティオ「ワン坂?どこの坂の事じゃ?」 エステル「犬もなかなか居ないのに散歩道だけあるの?」 ソウヤ「そうやって話を脱線させる事とか」 エステル「いや待てよ?王阪(ワンサカ)とかでアジア系の人の名前かも」 ティオ「オ- サダハルみたいなものじゃな、うむ」 ソウヤ「本題に帰ってこない事とかだろ」 ティオ「しかたない本題に戻ってやるかのう……ところで何の話をしてたんじゃったかが思い出せん」 エステル「えーと……冷やしハバネロソースをイッキ飲み?だった」 ソウヤ「捏造すんな。そんな話はしてねぇよ。お前らの問題言動の話だよ」 ティオ「小うるさいのう。貴様は姑か」 ソウヤ「性転換!?あといきなり貴様とかやめろ」 エステル「小うるさいはスルー?」 ソウヤ「……まぁ、そう思われても仕方ねぇんじゃねぇの?俺の方が年下だしよ」 「「……」」 ソウヤ「でも年下だけどお前らの先輩で、お前らのお守りを命じられてっから、小うるさいだろうけど言ってんだ―――もう少し手のかからない真人間になれ、と」 エステル「なんという……酷いオチだ」 ティオ「真面目モードかと思いきやコレか」 ソウヤ「真面目なんざ俺から縁遠い言葉ランキングのトップ3にランクインするだろ」 ティオ「ま、しょうがない。今日のところは退いてやるわい」 エステル「次は冷やしカレードリンクで済むと思うなよー」 ソウヤ「なんだその捨て台詞。雑魚キャラか」 ティオ「夜間、と言ったか?昼間とは勝手が違うじゃろう。くれぐれも油断するでないぞ」 ソウヤ「心配ねぇよ。心得はある」 エステル「――それが彼の最後の言葉だった!」 ソウヤ「縁起でもねぇこと言ってないで出てけ」
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