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「だっ…誰だ お前は!!
まさか、あいつらと同じようにオレを始末しに来たのか!?」
人とは思えないほどの素早さで後ろに飛び退き、私を睨む。
「……落ち着いてください。私は、あなたが言うような人ではありません」
「煩い!!どいつもこいつも同じことを言うが全部嘘だ!!オレはもう、騙されな…っ!!」
幅の広い袖から何かを出そうとしたところで、急に腕を押さえて膝をついた。
よく見れば、袖から覗く白い腕に紅い血が流れている。
「怪我……してるじゃないですか」
「っ!?さ、触るな!!」
逃げようとうとするのを遮り、腕の傷を見る。
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