〈チキュウ〉

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見ると、汚い格好のモジャモジャしたデカいオッサンが、右腕を突き出して立っていた。 あのオッサンに殴られたのか! 背中痛い(泣) 『また、来るぞ!』 オッサンは、こっちに向かって走ってくる! 「マズい、このままじゃ…」 『私を、使え!』 右手に握られた炎刀が叫ぶ 「よし!!」 俺は構えた。 剣道二段の実力みせてやる! そして、俺とオッサンの距離は、あと2メートルというところまで縮まった。 刀を振り上げる。 「うぉー!」 振り下ろした時、長さが足りなかった所為か敵の手前で空振り、無防備になった。 ドスッ! 当然、オッサンは攻撃してくる。 見事に、鳩尾(みぞおち)にクリーンヒット! 「かはっ!」 うずくまる、俺 オッサンは次の攻撃をしてくる。 今度は、頭に向かって拳を振り下ろしてくる! もうだめだ! こんなオッサンに殺されるのか… サヨナラ、俺の人生(泣) …ガッ!
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