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うははっと勝利の笑いをしながら出る。出るのも一苦労だなぁ
とか考えてると人混みを抜けた途端誰かにぶつかった。
拍子に友達のパンを落としてしまったが鼻をぶつけて今はそれどころじゃなかった
いたたと鼻を摩っていると上から大丈夫かと声をかけられた
男子の声で中々カッコイイ声だなーと思いながらその人を見る
「ぶつかって悪いな」
私は夢を見ているのだろうか
とてつもなくカッコイイ人が私にパンを拾って差し出してくれている
私はこの感情がなにか直ぐにわかった
「おっおい大丈夫K『好きです』……は?」
『惚れました、一目惚れです、もう貴方以外考えられません。付き合ってください!いや、寧ろ結婚してください!!貴方こそ私のディスティニーです!!!』
私は考えてたこと全てをぶちまけた
だって好きだって気持ちに嘘はつけないのだから!
これは恋!?否、愛だ!!
ディスティニーの人はなにがなんだかという顔をしている
と、そこに赤髪の男子とちゃらい男子がきた
「木山ー何してんだよ」
「航!いや、なんかわかんねーけど絡まれた……」
木山と呼ばれたディスティニーは少し迷惑そうに私を指差した
んもぅ照れ屋さんだなぁー(笑)
「一年生?木山に何か用?」
ちゃらい男子に話し掛けられて私は我に返った
忘れてた!自己紹介してないよ
『申し遅れました!私、明日崎 名無子と申します!そちらの木山さんと婚約を申し込んだんです!』
誇らしげに胸を張り大声でいうと何人かがこっちをみた。
ちゃらい男子と東と呼ばれた男子は当分放心状態だったが直ぐに大爆笑しだした
木山さんは恥ずかしそうに顔を赤くしてどっかに走り去ってしまった
あっ!逃がしちまった!
残念そうにしていると男子二人に話し掛けられた
「ねーねー
本気で木山に告ったの?」
『本気も本気っすよ!彼こそMy ディスティニー!!!』
あ、因みにディスティニーって運命ってことですよ(はーと)
「木山もやるなぁ……(笑)
あ、俺は月森亮介。こっちは東航
よろしくね」
月森という男子はニッコリ笑い挨拶してきた
案外礼儀正しいなーとおもいながら挨拶しかえした。
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