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「お呼びでしょうか?」
大貴族のような品のいい服を来た男が帝に接見する。
「南に賊が暴れている。
噂によれば殺人人形とやらが投入されるらしい。
それを見つけ、退治したいが生憎兵を裂くわけにはいかない。」
「確かに、暴れる理由も不明確な場所で噂を鵜呑みにして向かえば罠だったとも考えられますね。」
都の中心がある、内裏に近い北山ならまだしも、わざわざ南を選んだ理由がわからなかった。
「行ってくれるな。佚雅(てつまさ)」
「御意に」
男は帝に頭を下げた
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