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『……さま……………………………じょさま………………ナタリア王女様?』
-ドンドンドンッ-
私室のドアを叩く音と、メイドの呼ぶ声で目が覚めた。
「朝から騒々しいですわね……一体何ですの? お入りなさい」
ナタリアは、無理矢理起こされたことが、嫌だったので、声は少し怒っていた
起こしたメイドは、小さくなって部屋に入った
「すみません。王女様。何度も起こしに参りましたが……お返事がございませんでしたので」
一体どのくらい寝ていたのだろうか?
たしかに、ずっと寝ていたかった。
ある夢を見ていたから……
「議会は1時間後なので、早く起きるように、と国王陛下がおっしゃっておられます。」
(1時間後?たしか14時開始だったはずではなくって?)
ナタリアは、時計を見た。
なるほど、既に13時をまわっていた
「すみませんわ。すぐに参ります。下がってよろしいですわ」
ナタリアはメイドを下がらせ、服を着替えた
「アッシュ……ルーク……"お父様"……」
今日は、この3人が夢に出て来て、ナタリアを起こさせなかったのである。
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