温度差

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「きゃあーーーー!」 隣の部屋から雪乃の悲鳴が聞こえた。 俺は慌てて隣の部屋に行く。 「雪乃!!どうした!」 「私の、私の貴重な写真集の上に……コーヒーが!!!」 「何だ、そんな事か…。 変な声出すなよ。」 「そんな事とは、何よ!反塚!! あれは私に取って貴重な…貴重な物なのよ!!」 あ…はいはい。 そうですか…。 全く悲鳴あげなくても。 お前に何かあったかと思っただろう。 「それにしても反塚!休日だからと言って、まただらし無い格好で!! そんなんじゃモテないわね。」 「えー。良いじゃん。ジャージでも。 それに俺はモテなくても困らないし。」 お前が近くにいればな。 「ただでさえ、高3なのにおっさん臭い! これだから男は嫌なのよ。」 雪乃さん、毒吐きまくるね……。 「そんなに毒吐きまくってると彼氏出来ないぜ。」 「反塚。」 「うん?」 雪乃は新しい雑誌を読みながら言った。 「エベレストから突き落とすわよ。」 「ごめんなさい。」
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