~Prologue~

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「姉さん……なんでいんの?」 ドアを開けると、何故か姉がそこにいた。 「開口一番がソレェ? もっとあるでしょ、『ただいま!』とか、『お姉ちゃん会いたかった!』とか――」 「な ん で い ん の ?」 睨みをきかし、低いトーンで言う。 「ハイ勝手に入りましたゴメンナサイ!」 「鍵……かかってなかった?」 「ハイ半年前遊びに来たとき合い鍵作りましたゴメンナサイ!」 「勝手に?」 「ハイそうですゴメンナサイ!」 ビシィ! と気をつけをし、"ゴメンナサイ"と言うたびに腰を直角に曲げる姉。 ゆるふわカールの愛されパーマ(笑)の髪がバッサバッサとはばたく。 ――正直鬱陶しい。
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