私の彼

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――…… 今日は冬季くんと会う日 忙しい毎日の中で、楽しみにしていた出来事だった 迎えに来てくれるという冬季くんを待つ 寒いのでワンピースの上にコートを羽織り、メイクを鏡でチェック 良し、OK! 玄関のチャイムが鳴ってドアを開けたら、久し振りに見た、 今日も全身黒いコーディネートの冬季くんの姿だった やっぱり…格好良い 「久し振りだね。実花ちゃん、可愛いな」 そう言って、さりげなく手を掴まれると 高鳴る胸に 赤くなる頬 褒められて素直に嬉しい さりげなく褒め言葉を言ってくれる男の人って素敵だよね 「行こう」 冬の眩しい日差しを浴びて私達は歩き出した
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