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まあ、言い伝えにはこうある。
「白の姫と王子、そして黒の帝の気が交わる時、全てが始まるだろう」
そう、「黒の帝」さ、問題は。
なにしろ、みんながみんな、「いるワケがない」の一点張りなんだから。
いないワケないだろ、逆に言うけどさ!!
俺が保証するよ!
実際に会ったことがある、俺が!!
……まあ、それはさておき。
俺は今、オカルトチックだからと、どこぞの編集局にこの話の調査を頼まれている。
だから今、「Nagano」というペンネームでレポートを書いてるところだ。
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