Wedge

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着いた頃には夕方になっていた。 美しい夕日を背に、弓弦は「シャングリラ」へと足を踏み入れる。 それこそ影が歩くように。 「失礼します、マスター」 「お、弓弦君か。さあ、早くやっちゃって!皆さんお待ちかねだよ」 「分かりました」 弓弦はフェイスガードも取らないまま、忙しそうに接客に入った。 「えー……と、ご注文は?」 彼は何でもこなす人物として気に入られていた。
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