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その頃、同じ手を使うと聞いたためか、雪彦は苛立っている。
「何故?」
プランナーたる弓弦は当然のように別に策を用意していた。
「3人それぞれトランシーバーでも持っておこう。実行は音哉に任せる。私は見ておく。万が一拷問があまりに凄惨なものになったら、私が呼ぶから、雪彦、お前が入ってくればいい。勿論、お二方、真面目にやれよ。でないと疑われるぞ」
結局、変に「完璧な」計画に、雪彦が折れてしまった。
「分かったよ………」
計画が決まると、弓弦と雪彦は手持ち式の、音哉はヘッドホンタイプのトランシーバーを持つ。
これらは予め弓弦が買っておいたものだった。
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