偽りばかりの悪夢

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音哉のほうでも、なるべく無理なく姫羅に偽りの事情を伝えるために、セリフをしっかり練っていた。 間もなく。 「メールが入った。あの馬鹿姫はまんまと引っ掛かっている。このまま向かえ」 「了解」 自分で考えたからか、弓弦は酷く冷徹だった。 一方の雪彦はあまりの豹変ぶりに会話する余裕も失っていた。 男2人、殆ど喋らないままポイントへと向かっていた。 何か黒いものが尾を引いていた。 さらに約10分後。
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